2008年7月17日 (木)

「おこめ」。

みなさまこんばんは。

え~、最近ちょっとつぼにはまるテレビ番組を発見いたしました。それはNHKで放送されている番組でございます。

NHKといいますと、最近は「篤姫」が人気のようです。まき衛門も楽しみに観ています。あと、韓国ドラマ「ファン・ジニ」もその映像の美しさに魅かれて欠かさず観ております。「新日曜美術館」「ケータイ大喜利」も面白いです~。仕事柄「趣味の園芸」系も観ますな。「にほんごであそぼ」や「ピタゴラスイッチ」も、あなどれませんしね。

が、今回まき衛門の心をわしづかみにした番組というのは、そういったいわゆる人気の、華やか的番組ではございません。なんというか、地味です。とにかく地味です。でも、仕事の合い間の、ちょっとした休憩時間にふとつけてみたテレビの画面に映し出されていたその番組に出会った瞬間、まき衛門は、一本背負いをされたような驚きと得心を味わいましたのです。

その番組とは、小学生の教育番組として放送されている「おこめ」という番組でございます。ええ、タイトルそのまんまのお米にまつわることを、いろいろな角度から見つめるような構成となっておりまして、まき衛門が見たときには「田んぼのある風景」みたいなタイトルで、とんぼやおたまじゃくし等の田んぼをめぐる生き物の生態系について、とてものどかに描いていたのでした。

静かに、地味に、だけどとても大事なことを、ちょっとひねくれた感じのキャラクターも交えつつ描き出していく感じがとても良くて、うわ~、す、すてき~、とすっかり見入ってしまったのでした。

自称田んぼウォッチャーのまき衛門としては、この番組ホームページも気になってみてみたのですけれども、これがまたなかなか味わい深いのでした。なにしろトラクターをつかってのあぜぬりや代掻き、田植えがゲームになっていたりするのです。で、中でもこれいかすな~と唸りましたのは、「おこめ占い」なるものがありまして、その結果から、なんとお米の品種改良体験までできてしまうというもの。しかもいいお米がつくれると、その品種がゲーム内で登録されちゃうのでした。まき衛門も何度も試してみたところ、やっと一種類だけいい品種を生み出すことに成功し、交配の親として登録されたのでした。うふふふふ。

この「おこめ」という番組、小学生向けの番組とのことですので、平日の日中に放送されるらしく、いつでも観られるというわけではありませんけれども、なかなか棚田めぐりツアーにでかけられないなき衛門にとっては嬉しい存在なのでした。たくさんの田んぼ画像が登場しますしね。

田んぼって、人工物でありながら、実は自然の生態系をうまくつなげていくとても大切な役割を担っているのだなって思ったら、この番組は子ども達だけでなくぜひ大人のみなさまに観ていただきたいものであることよ、としみじみと思ったのですけどもね。

これ、DVDになってたらちょっと欲しいな~。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

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2008年7月16日 (水)

Imagine.

みなさまこんばんは。

Yunnbo_011 今日、植えもん屋では、濃色カリガネソウが咲きました。

つやつやとした葉に、青い花が涼しげな、とてもいい感じの花でございます。

で、こんな可憐な花を見ておりますと、多くの方はどんな香りがするのかしらって、花に顔を近づけてみたりするわけです。

バラにはバラの、ユリにはユリの香りがあって、香りというのは花の魅力のひとつでもありますしね。じゃあ、このかわいい花はどうなんだろうっていうことになるわけですが、残念ながら、パソコンでは香りをお届けすることができません。

なので、只今よりまき衛門が感じたところの香りのイメージを、筆力の限りを尽くしてお届けする所存でございます。

ぜひ、その五感を総動員して、想像してみてくださいませ。

まずスーパーに行って、ニガウリ(沖縄ゴーヤーでも可)を買いましょう。それを縦半分に切って種を取りのぞき、更に3~4ミリの厚さに切りましょう。で、それを塩を加えたお湯でさっとゆがきましょう。

ざるにあげたニガウリを冷まして水気をきったらボウルに移し、ツナを加え、マヨネーズと少量のわさびを加えてよく混ぜましょう。それを人数分のお皿につぎわけたらはい、できあがり。器に鼻を近づけてみてくださいませ。それこそが、このカリガネソウの香りなのです。

ま、要するにちょっと個性的なにほひなわけですな。花だけでなく、株全体がニガウリとツナをまぜたような、そこにマヨネーズを加えたようなにほひなのですから。

このカリガネソウは運が良ければ自生するものに出会うこともあるでしょうし、秋くらいまで園芸店や山野草の取扱店でみかけることもあるかもしれません。もしこの花にでくわしましたら、ちょっと葉をこすってみると良いでしょう。想像していただいたようなにほひが鼻腔を刺激し、あなたを夏の味覚の世界へ誘ってくれることでせう。でも、いい花なんですよ~。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

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2008年7月12日 (土)

白と黒。

みなさまこんばんは。本日は白と黒の植物をご紹介しようかなと。

080711_18560003_2 この春仕入れた新テッポウユリが咲きました。

もともとのテッポウユリとどこが違うのかといいますと、

080711_18560001_2 このように花が上を向いて咲くのです。

テッポウユリは横向きに咲くのですけども、これならアレンジにも使いやすいということでしょうか。

本家と同じ、とても甘い香りがします。

080711_19240002_2こちらは、花トウガラシ「ブラックパール」。

葉っぱも実も黒くて、かなりシックな感じですが、従来のものより小粒な実が上品で、まさに黒真珠という名前にぴったり。

080711_19240001_3 実は完熟すると、黒から赤にかわるようです。

普通こんな感じの色合いって、この地方ではあまり売れないのですけれども、これはかなり完成度が高い品種だからでしょうか、なかなかの人気です。

花壇や寄せ植えの「影」として使えそうです。

080711_18470001 最後に、白いネジバナです。

通常野に咲くものはピンクが多いのですが、たまにこんな白い花もあるのでした。

まき衛門は、ネジバナがとても好きで、百人一首の「みちのくのしのぶもじずり誰ゆえに…」の歌のもじずりが、このネジバナの別名だと知ったときにはかなり感動したのですけども。

らせん状に花が咲いていく様というのは、たとえば地球の自転だったり、命の根源のかたちだったりを思わせて、どこか神秘的だなって思うのでした。だから見ていても飽きないのかな~と。

ということで、今日はすこし元気になったまき衛門でございました。心にひびく植物を見ていると、「他人のつまらぬ言葉に惑わされるな」と言われているようです。ちょっと軌道修正できたかな~。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

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2008年7月11日 (金)

暑。

みなさまこんばんは。

080709_12200001 毎日暑いですね。

いつもは元気なうちの犬(クー ♂ 柴の雑種)も日陰に避難して情けない顔をしています。

080702_10400002 そんな毎日に涼感を与えてくれるのは白い花。

夏の光が宿根フロックスの白花に独特の陰影を刻みこんで、目にまぶしい。

080709_16050002 五色トウガラシ「紫炎」は色の変化に富んでいて、見るたびに音符のような植物だなって思う。

080624_17090001 春に種をまいたドリコス・ルビームーンという豆が、たくさん実っているけれど、ずっと食べ方がわからずにいます。

鞘が少しかたいのと、あまりにも色がきれいなので収穫できずにいるのと、そんなこんなで、今は菜園のフォーカルポイントとして存在しています。

それはそれで良し。

Ueda_003この白い葉はプレクトランサス・シルバーシールド。シソ科。

シソ科はね~、茎を触ると、みんな四角くて、かくかくしてるんですよ~。サルビアも、コリウスも、バジルも、セージも、シソも、見た目は様々なのに、みんなかくかくしてるのでなんかおかしくてね。

って、いつも思ってるんだけど。

今日はなんか、ちょっとへこむことが続いて、植えもん屋である自分が情けなくなったのさ。

植物の側にいる自分の感覚はリアルだけれど、私はやっぱり人として生きることが下手だな~とか思ってしまいましてね。

こんなときは自称田んぼウォッチャーまき衛門といたしましては、気分転換に棚田めぐりにでも行きたいところであるが、来月まで休みはなさそうでありんす。我慢。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

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2008年7月 9日 (水)

満ちてくる。

みなさまこんばんは。

昨日は七夕でしたね。で、星空を堪能しようと屋根の上でビールを飲んではみたものの、気がつくとやさぐれていたまき衛門でございました。

織姫と彦星が年に一度の逢瀬を果たすこのろまんちっくな日に、なにゆえやさぐれていたのかと申しますと、ま、いろいろですな。予想外に早い梅雨明けゆえ、連日の猛暑に体が悲鳴をあげはじめていることとか、地球温暖化に対して植えもん屋的にどうしたらいいんだろうとか、自分の要領の悪さとか、当地方の園芸界の展望が見えないこととか、いい植物がこの地方の市場に入ってこないこととか、自分のやってることが実はまちがいなんじゃないかとか、いろいろ。イモヅル式に考えてたら情けなくなりましてね。

なので、織姫と彦星を見上げつつ、

「これからまき衛門はどうしたらいいのか、ひとつ教えちゃくれませんか」ってお願いしてみたんですな。

で、まあ、まあ、いろんなことに苛立ちながらビールを飲みつつ更にやさぐれておりましたんですが、ふと耳を澄ましてみよう、というこころもちになりましてね。屋根に寝そべっておりますと、なにせ、いろんな音が聞こえてくるものですからね。

ってことで、いろんな音に耳を傾けてみたというところが、聞こえてくるんですな。まず車の走る音。自転車で通り過ぎる人達の会話。海に近い工場の機械の稼働している音。踏み切りの遮断機が下りているときの連続音。電車の通過する音。水が入った田んぼから、カエルの甲高い声。草むらかもいくつかの虫の声。

で、じっとそれらを聞き分けておりますと、そのなかに混じって、解読不明な音が存在することに気がつきました。

なんだかよくわからないけれど、それは決して耳に不快な音ではありません。そして、それは、明確な、「音」として把握できる類の音でもありませんでした。なのに、聞こえ来るいろんな音たちに混じってそれはまき衛門の感覚に届き、なおかつ、他の音の隙間を埋めるように、満ちてくる音なのでした。

得体が知れないけれど、でも、私はこの音をいつも耳にしている。そんな種類の音。

しばらく目を閉じてその音の出所を探っていると、「あっこれは…」と思い当たる感覚にいきあたりました。ああ、そうだ、そうだ。

いつもまき衛門の耳に届いている音。それは、山や野の植物達が発する言葉のようなものです。もちろん鮮明な発音や、明確な意思がある輪郭のはっきりしたものではなく、風に生じる木の葉擦れ的なものでもない、まるで植物達の呼吸のようなもの。そして、それは水のように、波のようにひたひたと耳の奥に満ちてくるのでした。いつも、耳にしているような気がするのに、意識することすらなかったのですけどもね。

その、初めて認識する、実はいつも聞いている音を耳に感じつつ、

「きっと、昔の人はこういう音って当たり前に身近なものだったんだろうな~」

って、思って、この国にアニミズムという考え方が生まれたのも当然だよな~なんて思ったのでした。

そして八百万の神様を存在させるこの国のおおらかさの中に、まき衛門の求めるヒントはあるのかもしれないな~なんて思ってみたりもしたのでした。

ということで、今夜も熱帯夜になるやもしれませぬゆえ、アイスノンを枕がわりに寝るとしませう。部屋にクーラーなんて文明の利器はないですのでね~。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

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2008年7月 3日 (木)

最終兵器「くろわし」。

みなさまこんばんは。

最近何だかいろんなことに疲れていました。

080630_12240001 なので突然まき衛門は旅に出ました。

海にもぐりたくなったんですよね~。実はまき衛門はスキューバダイビングが趣味なのです。

で、とある島へ。

080630_17330002 海の底にはこんなきれいなサンゴが。

写真には撮れませんでしたが、カラフルな魚達がこのサンゴの隙間を出たり入ったり。

海の中の時間は、なんというかすべての生き物に平等に流れている感じがしました。

ほんの少しの時間でしたけれども、久々のゆとり時間を味わい、身も心もリフレッシュして帰ってきたのでした。

009が、そんなまき衛門の前に現れたのは、悪の秘密結社のボス(写真左)とその手下(写真右)でした。

まき衛門がとある島で趣味に興じている間に、どこからか植えもん屋一家の秘密をかぎつけてきたらしい。

080702_10400002_2 実はまき衛門たちが植えもん屋である、というのは世を忍ぶ仮の姿。

本当は育苗畑の地下にある工場で、政府の密命を受け、この国を守るための最終兵器「くろわし」を作っているのでした。

彼らはその兵器をわがものにするためにここまで来たのだ。

危うし、まき衛門。どうする、まき衛門。

080702_10350002 するとそこへママ衛門があらわれ

「あら~、おいしそうやね~。これはお昼に味噌田楽にして食べるとしよう。」とのこと。

ああ、なんという名案。そうだ、食べてしまえば彼らの手にはわたらない。

そこからママ衛門&まき衛門母子の壮絶な戦いが始まり、味噌田楽をつくってはひたすら食べ続けたのでした。

それを見ていた悪の秘密結社のボス達に、あなたたちもどう?とお皿を差し出すと、「どうやら我々の負けのようだ…しかし、次はそうはいかん」とつぶやいて、いずこへか去っていったのでした。

006 そして再び平和が戻った空は、赤く夕焼けていたのでした。

つづく。

Ueda_002 え~、そんなわけで、本日のお話はナスを味噌田楽にして食べたこと以外は全てフィクションでございます。

ずっと仕事してたし~。スキューバダイビングなんてやったこともないですし~。おほほほほ。

ちなみに、一枚目の写真は先日県南に仕入れにいったときの風景。

二枚目は、植木の卸し屋さんにおいてあったサンゴ似のコニファー。(品種名を忘れちゃいました。)

三枚目はポンキッキ好きのいとこが送ってきた写メール。

四枚目、五枚目はうちの畑で、植木鉢で育てている米ナス「くろわし」という品種の写真。

六枚目はいつかの夕焼け。

七枚目は今咲いているアカバナマツムシソウ、ですな。

真面目に読み始めてくださった方、本当にすみません。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

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2008年6月29日 (日)

ターシャさんは星になった。

みなさまこんばんは。

今月の26日から、当地方で唯一のデパート(他にもPARCOとかはあるのですけどもね~。デパート的なものはひとつしかないのです~。)にて、「ターシャ・テューダー展」が始まりました。世界的な絵本作家にして、尊敬を集めるガーデナーでもあり、そのスローライフな日常の素敵さから、ロマンチックなマダム達の憧れの的となっているおばあちゃまなのでございます。

が、初日に見に行った叔母の感想を聞いて、まあ、絶対行かなければならないということでもなさそうかな~という気がしましたし、もともとかなりオトコマエの性格であるまき衛門(←おしとやかと程遠いという意味でありますな。)ですゆえ、行こうかどうしようかと思案しておりましたところ、弟から

「ターシャさんが亡くなったよ」

との知らせが。何でも18日に、自宅で眠るように旅立ったとか。享年92歳だそうでございます。

その知らせを、このタイミングで受け取ったということは、やはり行ったほうがいいのかもしれない、と思いました。その生き方もさることながら、自然体で亡くなったことも含めて、彼女の人生の充実ぶりに触れたくなった、ということでしょか。

なので、雨が降っていてあまり植えもん屋が忙しくないと思われる本日、会場に行ってまいりました。

会場には、ターシャの使っていた食器や、手作りのワンピース、お人形、庭仕事の道具等、生活を楽しんだことの証しのいろいろが展示されていたのですけれども、中でもまき衛門の心にぐっときたことがふたつありました。

ひとつは、会場を入ってすぐの所に展示してあった

「人生は短いのよ。文句を言っている暇などないわ。目の前にある幸せを精一杯味わうことよ。」

というターシャの言葉。

もうひとつは、絵本作家である彼女の、絵本の原画たちです。まき衛門には絵本の良し悪しはわからないけれど、彼女の絵の輪郭をなす線を目で追っていると、もうとにかく彼女がどんなに絵を描くことが好きで、それを楽しんでいたのかがダイレクトに伝わってきました。

ああ、そうか。ターシャさんの言葉には嘘がないんだなあと。本当に彼女は楽しみながらいきたんだなあと。だからこんなに世界から愛されているんだなあって、思って、しばらくのあいだ、その楽しさの波動みたいなものに浸ったのでした。

齢を重ねてなお、生きる楽しみを味わうのに貪欲だったターシャさんは、どんなお星様になったのかな~なんて考えてみるのでした。

ご冥福をお祈りします、なんていう言葉も、彼女の前では陳腐な決まり文句でしかないなって思います。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

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2008年6月24日 (火)

アイデアル。

みなさまこんばんは。

今日は、今植えもん屋一家がはまっている植物をご紹介しようかなあと。

080624_17100001_2 この春植えもん屋の店を庭的売り場に改装しました際に、枕木で菜園をこしらえました。

Ueda_004 で、そこにいくつかの野菜を植え込んだわけなんですけれども、その中のこの植物がちょっとお気に入りなわけです。

Ueda_005 和名を西洋フダンソウといい、昔から一般的に育てられていたフダンソウの仲間なのですけれども、大きなくくりで言えばホウレンソウにも近い種類なのですな。

で、この西洋フダンソウは、流通名を「スイスチャード」といいます。

080624_17070001 そのスイスチャードの、中でもこの「アイデアル」というシリーズは何と七色の茎の色を楽しめるというので人気の葉物野菜なのでございます。黄色、赤、オレンジ、ピンク、白、それらの中間色…。

こんな男前のお野菜ですゆえ、西洋では野菜としてだけでなく、花壇素材としても人気のある植物なのでございます。

この地方でも、以前からひそかに流通してはいたのですけれどもね、最近徐々に人気が出てまいりまして、今年仕立てた苗が例年にない売れ行きをみせております。

001 今までは売るばかりでしたが、せっかく菜園に植えたのだからといそいそと収穫して食べてみたのですけれども、これ、なかなか美味しいです~。

葉っぱはホウレンソウのような、茎の部分はクセの少ないセロリみたいな味わいです。サラダ、野菜炒めにもいいのですけれども、ちょっとお湯であくぬきしてマヨネーズでシンプルに食べるのが一番美味しいかなって思います。

プランター栽培やベランダ栽培でも作りやすいし、収穫してもすぐ次の葉が生えてくるし、なにより目で見て楽しいっていうのが嬉しいのでした。

苗でも流通しますが、種を蒔いてからの成長も早いので、夏休みの自由研究にもいいのかなあなんて思ってみたり。栄養価も高いですしね~。見てるだけでも元気になれちゃう気がします。

ちなみに植えもん屋一家はスイスチャードとは呼ばず、もっぱら「アイデアル」と呼んでいます。なんか「愛である。」と断定的に言い切られてるみたいで、愉快です~。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

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足裏につたわるもの。

みなさまこんばんは。

最近少し悩んでいました。あるいは迷っていた、と申しましょうか。

まき衛門には植えもん屋界の師と呼ぶべき人がいません。両親が始めた店を手伝っているのですから、もちろんいろんなことは両親に教わりながら、また見聞きして覚えてきたわけなのですけれども、そういうのって、もっと自分の世界を広めたいなって思うとき、やっぱり壁があるなあって思うのです。

やはり自分の中に確固とした価値観を築くためには師の存在って大きいのだろうなあと思いつつ、師と呼びたい人、というか、この人の仕事であれば、無条件にまき衛門の感覚を満たしてくれる、と思える園芸家の存在を、まき衛門はまだ知りません。

もちろん尊敬すべき方々はたくさんいます。すごいなあって思う方もたくさんいます。著名なガーデナーの作品を拝見するにつけましても、いつもかなわないなあって打ちのめされております。また、今の園芸界はどんどん新しい才能が開花していて、刺激的なのですけれども、どうしようもなくわがままで気分屋なまき衛門的に、まき衛門の感覚を寸分たがわず満たしてくれる園芸家って、まだ出会えていないのです。

で、迷いと悩みの糸をよりよりして悶々としておりましたところ、あ、これって、霧を晴らすきっかけになるのかもしれないと思う作品に出会ったのでした。というか、出会いがしらに胸ぐらをつかまれて一本背負いされた感じと申しましょうか。

それはですね、庭でも、寄せ植えでも、盆栽でもなくて、新日曜美術館で紹介されていたアボリジニの画家、エミリー・ウングワレーのアクリル画なのでした。オーストラリアの赤い大地の上で自然と交感しながら生きた女性の、命や祈りや世界観や人生がまるごと叩きつけられたような、それでいて繊細でしなやかで、開いた口がふさがらないくらいとても魅力的な作品なのでした。

それはテレビの画面を通してのとても間接的なことでしたけれども、それでも、その作品群の持つ力が、ぐいぐいとまき衛門をひき込み、またぐいぐいとまき衛門を圧してくるのでした。

それはエミリーが、足の裏で常に大地と、そしてその歴史と、繋がっていた強さだと思えてならなかったし、大地と繋がることはつまり宇宙の力と繋がっているに他ならないと思えてなりませんでした。

そしてね、その作品たちに猛烈に会いたくなったのですけれども、今は国立新美術館まで会いに行くことはできないので、またいつの日か会えることを切に願いつつ、ふと自分のことをふりかえってみたりしたわけです。

私も、足の裏でこの土地とつながりたいなって。そして、そこから湧き上がってくるちからで、生きたいなって。そしてその力を信じたいなって。噂によると、九州って、大地の持つ力がとても豊富なのだとか。だから生命をとても元気に育むのだとか。そんな力に身をまかせて在る、植えもん屋でありたいなって思い始めました。やはり行き着くところは自然が師、ということかなあと。だってね、著名な園芸家の方々は、一度東京(あるいは世界のどこかのマスメディアの発信地)というフィルターで濾されて世に出た方々なわけで、この地のために存在する園芸家の方々じゃないですものね。まき衛門の感覚とぶれがあっても当たり前だよな~と。

などと不遜なことを考えつつビールを飲む夜は更けていくのであった。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

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2008年6月16日 (月)

おしえておじいさん。

みなさまこんばんは。

え~、昨日、ちょっとした外仕事の帰りに、とある神社に立ち寄ってまいりました。藤の花の頃はたくさんの見物客でにぎわうその神社ですが、普段はとても静かで、なんだかいいところだなあって思いましたので、ご紹介しようかなあと。

080614_14530001 境内にはこのように、地上に走る根っこがいかす木々がありまして、神社そのものもなかなかいい感じだったのですけれども、

080614_14450001なによりも神社をとりまく風景そのものにまき衛門はすっかり魅了されてしまいました。

080614_14460001 自分の立つ足元のすぐ横を、こんなにきれいな水がふつうに流れている、ということの高揚感と安堵感と。そして、本当に何気ない木々の存在がとてもよくて、なんだかとっても嬉しくなっちゃいました。

カジカガエルの繊細な鳴き声もそこここから聞こえてきましてね。

080614_14490002_2 そして昨日は土曜日だったので、近所の子ども達がこの川にかかる石橋で釣り糸を垂らしていました。「何が釣れるの?」って聞いたら、「ハエ」と答えが返ってきました。

「いい遊び場があっていいね」って声をかけてその場をはなれたのですけれども、こんな場所を原風景として育っていけることを、本当にうらやましいなって思ったのでした。

最近、まき衛門は、なんというか、こういう人と自然が近しい場所を、すごく欲していて、そして、そこの地元住民でもないのに、どうやったらこういう風景とか、人の営みをつなげていけるのだろうかと考えてみたりしています。

でも、今のまき衛門はあまりにも無知だし、あまりにも無力なわけです。

ということで、生態系のこととか、食物連鎖のこととか、自分達をとりまくたくさんのことたちの関係性を、一度がっつりと勉強してみたいなあと思い始めました。この世に存在する物事の仕組みを、ただ感じるだけじゃなくて、きちんとした筋道として知りたいなって思っちゃうわけです。

でも、それは何をどうしたらいいのでしょう。小学校の算数でさえ意味不明で挫折したまき衛門なのでございます。高校の生物の時間にメンデルの法則で頭が混乱し、いまだに修正できてないまき衛門なのでございます。ああ、果たしてこの淡い夢の行く末やいかに。

まき衛門がハイジだったら、「口笛はなぜ遠くまできこえるの?あの雲はなぜ私を待ってるの?雪の山なぜバラ色にそまるの?あの風はどこにかくれているの?眠るときなぜ星はそっと見ているの?わらの中なぜいつもあったかいの?」とおじいさんを質問攻めにすることもできるでありましょうに。

ま、要するになにか始めたいという話なんですけどもね。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

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