2010年8月 1日 (日)

空を見ている。

みなさまこんばんは。

店の植物に水をやろうとホースをたぐり寄せながら、また繁茂しすぎた地植えの草花をはさみで切り戻しながら、あるいは季節を過ぎていのち果てた苗を鬱々と片付けながら、そしてときには家族の汗をたっぷり吸った衣類を洗濯機に放り込んだ後、最近はいつも空を見上げてしまっているまき衛門でございます。

春の繁忙期をなんとか乗り越え、でも夏は夏でいろんなことに追われる毎日で、海や花火や夏祭りに出かけるでもなく、扇風機しかない店内で暑さとの根気くらべのように仕事をしています。先月は三回目となる寄せ植えの展示会も行い、必死で、でもいつもよりどこか淡々と植物に向き合っていたりなんかして。

毎年、夏を本気で味わいたいと思いながら、仕事ばっかりしていて、気付くとそのど真ん中を通り越していて、ああ、また夏のしっぽをつかみ損なっちゃったなって、後悔にも似た寂しさを覚えるんですけれども。

でも今年は何故か、なんだか夏が始まったばかりのころから、もう夏が終わっちゃいそうな感覚におそわれていて。どうしよう、どうしようって思いながら、ただ後悔する感じを先取りしてしまっていたのでした。

そんなとき、空を見上げて、そこに胸が焦がれるような青さが広がっているのを確かめると、また、入道雲が立ち泳ぎするようにわきあがってくるのを見つけると、「おお、まさに今が夏じゃないか」って思って、なんだか嬉しくなってしまうのでした。まだ大丈夫、まだ夏に飛び込んでいけるっていう、なんだかよくわからない可能性が手の内にあることの安心感に満たされるといいますか。

そうして空ばかり見上げているうちに、秋の気配がうっすらと混じってきていることも一方で感じながら、それでもまだ夏!感を享受しているこのごろなのでありますな。

ということで、今から今年初の屋根でビールを飲むの巻きを実行したいと思います。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

追伸。もしかしたらブログをお引越しするかもしれません。しないかもしれないけれど、今まよっております。また決まりましたら、お知らせさせていただきます。ではでは。

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2010年6月30日 (水)

ゆっくりんぐのんびりんぐ。

みなさまこんばんは。

え~、がっつり梅雨です。降る時はかなりまとまって降りますゆえ、植えもん屋の野ざらしの植物たちはやや弱り気味でございます。腐ってしまったものもありますな。逆に雨上がりには九州特有の強烈な日差しが降り注ぎまして、弱った植物たちの体力を容赦なく奪います。

通常梅雨時期には来客数も減少しますので、あまりはりきって仕入れないのではありますけれども、今期は例年より若干お客様の数が多いようですので(あくまで例年よりは、ですけども)、比較的雨に強い葉物植物や、急な植え込み注文に対応できるだけの花の苗物は揃えておくことにしました。ということで、できるだけ苗と苗の間にスペースをつくって風通しの確保をしたり、置き場所を工夫するようにして、雨の被害が少ないようにしているのですけれども、やはりあとは各植物の体力勝負なんですよね~。

とりあえず、植物の傷みを最小限にするような作業だけはやっておいて、あとは半分祈りながら、時にあきらめながら、梅雨が過ぎるのを待つしかないわけですな。

なので、雨が降る日は屋外のことは気にしないようにして、店内で植え替え作業をしたり、園芸雑誌を読んだり。ここ数日はイベント出店期間中にとっちらかってしまった店内の片付けや資材の配置換えをして、気分転換&イメージチェンジしようかな~とごそごそしております。

この季節って、いつもは春からの疲れをひきずって、だら~っとなめくじみたいに動くまき衛門なんですけれどもね~。今年はその疲れや気持ちをリフレッシュするために動けてる感じなんですよね~。ま、高温多湿ですから、気候のいいときより機動力は劣りますけれども、ゆっくりんぐのんびりんぐで陶器鉢なんか持ち運んでいると、思いがけない植栽のアイデアとか浮かんできたりして。うふふふふ。

梅雨明けはまだまだ先ですけれども、ぼちぼちまき衛門本来のペースを取り戻す時間を持てている分、今季はいつもの梅雨より気分が楽ですな。梅雨が明けたら、枯れちゃった苗の大片付けが待っていることなど今は忘れることにしよう。そうしよう。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

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2010年6月15日 (火)

花、里、あそび。

みなさまこんばんは。

予告通り、植えもん屋的写真特集でございます。

100527_180001 植えもん屋に入荷しているチョコレートコスモス「チョコモカ」。

従来の品種に比べて格段に花付きがいいことと、シックな花色で寄せ植えの主役、脇役どちらでもこなせる力量を兼ね備えている、とても「華のある」品種でございます。

100511_175501 「白花ネムノキ」。

夕方になると葉っぱを閉じて眠ってしまいますが、かわりにふわふわのまんまるの花が放射状に咲きます。

警察官が指紋を採取する道具を思い出すまき衛門でございます。

100609_104901_2こちらは 先日、久々の休日で出かけた先で見た満開のスモークツリーの花。ちょっと見えにくいですが、赤くふわふわした煙のようなものが花でございます。

100609_145201 同じ日に立ち寄った、棚田の里。

100609_145301 水が張られていて、もう田植えが済んだ田んぼと、これからという田んぼが混在していました。

100609_145101_2 まき衛門は、この立体的な空間のダイナミックさに心がうちふるえましてございます。

100613_163301 店に戻りまして、こちらは大輪のダリア「黒蝶」。

まき衛門の手のひらくらいの大きさの花です。

以前出先で見かけて以来、手に入れたくてたまらなかった品種です。大輪なのにきりりと品があって、立ち姿もきれいだし、なによりその命名も絶妙だなあと思っていたので。

先日の競りで入荷しました。迫力満点でございます。

100505_181802_2そしてちょっと時間が遡りますが、春の名残の日本桜草が水面に浮いている写真です。

100505_181801 春のイベントで出展されていた造園屋さんの見本庭園で見つけました。

その造園屋さんの跡継ぎさんの花遊びです。「きれいですね」って声をかけたら「これが春の庭の楽しみなんだよ」って答えがかえってきました。

す、すてき~、としびれたまき衛門でございました。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

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「追求なさってね。」

みなさまこんばんは。たいへんたいへんご無沙汰いたしておりました。

この間まき衛門を応援くださった方々、またのんびりとブログの更新をお待ちくださったみなさま、本当にありがとうございました。またぼちぼちと更新できたらと思っておりまする。

今年の春は、もう何が起きたかわからないくらいてんてこまいの毎日でして、接客時間も、仕事の中身も例年の何倍も充実していた日々でございました。おかげさまでイベント出店中、植えもん屋の植物も、寄せ植えもご好評をいただきまして、お客様がお客様を呼んでくださる連鎖の毎日。お客様に楽しんでいただけたという手ごたえのある園芸シーズンとなりました。

その分、極度の緊張が続き、体力的にも精神的にもがっつり自分を追い込んでしまっていた日々でもございました。まだ大丈夫、もっと出来る、と自分に言い聞かせながら、とにかくやれるだけのことは全力でやってしまおうと走り続けた日々でした。

だから、イベントが終わってからしばらくは放心状態で、すべて出し尽くした空っぽのまき衛門がここにいて。それでも忙しさは続いていて、なんとか余力で仕事をしているような。ああ、はやく落ち着きをとりもどしたいなあと願いながら、イベント中たまっていたもろもろの仕事を抱え、再び擦り切れるような時間の連続。

でも、振り返ると、本当に楽しかったんですよね~。春のイベント前に仕込んだすべてのことに、しっかりとお客様の反応がかえってきてくれて。いろんな思いを込めたら、ちゃんと答えがかえってくるんだなあっていうことが実感できる日々だったので。本当に楽しかったな~。

そんなこんなで、最近ようやく本来のペースを取り戻し始めたまき衛門でございますが、ありがたいことに、また新たな寄せ植えや花壇の植え込み、剪定の仕事などをいただいている植えもん屋ですゆえ、まだまだゆるんではいられないのですな。心をこめて務めさせていただきたいと思っております。

さて、ブログ用にと撮った写真がたまっておりましたので、その一部を次回のブログでご紹介させていただこうかなあと思っております。なかなかひとつのことに立ち止まれない日々でしたので、かなりすくいとれなかった瞬間も多かったのですけれども、それでもこれはとどめておきたいと思った写真でございます。

久々の更新でなんだか感覚が戻りませんけれども、最後までおつきあいくださってありがとうございました。

最後にこの春、お客様にいただいた言葉で嬉しかったものをふたつ挙げまして、しめくくりたいと思います。

「ここはとても個性的な店で面白いですね。どうぞ、これからもあなたの個性を存分に追求なさってね。」

「私も以前は花屋をやっていて、いろんな事情があって辞めたんだけど、ここの店と植物を見ていたら、また花屋を始めたくなりました。」

それでは今回はこれにて。みなさまごきげんよう。

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2010年4月 8日 (木)

鋭意製作中。

みなさまこんばんは。

え~、もうすぐ毎年恒例の「人とみどりふれあい市」というイベントが始まりますゆえ、その出店販売の準備におおわらわの植えもん屋一家でございます。

多くの造園屋さんの見本庭園に囲まれて、また多くの同業者さんとのかけひきを繰り広げつつの販売になりますのでね~。仕入れて来た植物をただ並べて売るのではなく、毎年なにかしらのテーマを持って、その雰囲気の中で植物の楽しさを提案していくような店づくりをやりたいなあと考えるわけです。が、なかなか思うようにはいかないのですな。時間とか、人手とか、経費とか、いろんなものが必要になりますのでね~。そこを工夫とフットワークでカバーはするんですけれどもね~。

でも、今年も性懲りもなく、考えてしまったわけです。「どこか欧州の片田舎のマルシェみたいな、ゆる~く、何でもありな感じで、でも活気があって楽しい雰囲気で植物を売りたいなあ」とかって。

なので鋭意それっぽいものを製作中の植えもん屋でございます。(あくまで植えもん屋的にそれっぽいものなんですけれども。)

100407_120302 こちらがその準備風景でございます。

100407_120301 ちょっと見えにくいですけれども、弟が陶器鉢を収納する小屋をこしらえてくれました。

流木でつくったはしごもたてかけています。

え、これのどこが欧州の片田舎のマルシェなんだ、と思われたかもしれません。が、これはあくまで欧州なんて一度も行ったこともない植えもん屋が好き勝手に解釈したマルシェの風景ですのでね~。

昼間はこの小屋で焼き鳥屋をやって、夜はスナック「まき衛門」を営業するような雰囲気に仕上がりつつありますけれどもね~。おほほほほほ。

4月9日からイベントは始まります。明日はその前日であり、花市場の日でもあるのですな。良い植物と出会えて、好スタートをきれたら嬉しいのですけれどもね~。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

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2010年4月 2日 (金)

まき衛門やっぱりばたばたするの巻。

みなさまこんばんは。

え~、普段いつも気付くとばたばたしているまき衛門でございます。が、何をそんなに忙しがっているのかと不思議に思われるかもしれません。園芸にまつわる仕事は、多分他のお仕事をなさっている方も一緒なのでしょうけれども、見えないところの作業がてんこもりなのでございますな。

で、その1例をご紹介しようかなあと。

100330_134201 先日、市場から、イタリアンラベンダーを仕入れました。

ブルーベリーラッフルズとシュガーベリーラッフルズという、コンパクトな草姿にまとまり、初夏までの連続開花性に優れるというなかなか気の利いた品種でございます。

100330_134301鉢もプラスチックですが、マットな質感のベージュで、花の色ともよく合っていて、見栄えがよろしい感じです。

さて。こういう鉢物の場合、生産者さんは市場に出荷するにあたって、このようなセロファンで植物を包んで出荷されるということが多いようです。

流通の過程で枝が折れたりしないように保護するためとか、高級感の演出といったことがおもな理由だと思われます。

確かに、このほうがお客様にも高級感をアピールできることでしょう。

100330_134302 が、まき衛門は店に持って帰るやいなや、このようにセロファンをはがします。植物の通気性が確保できず、すぐ蒸れてしまうからです。

数十鉢分のセロファンをていねいに取り外します。

100330_134401_2 で、セロファンをはがしていると、このベージュの鉢の中にラベンダーを直接植え込んでいるわけではなく、ポリポットの苗をそのまま入れた状態である、ということに気付きます。こういうのを「落とし込み」と呼んでおります。

多分、出荷まで苗の状態で育て、出荷直前にプラスチックの鉢に落とし込むことによって、鉢の汚れを防ぐことができる、という事情なのでしょう。鉢が汚れていると、競りにかけてもあまり良い値段がつきませんからね。

100330_134502が、この落とし込みは、鉢の高さと苗のポリポットの高さが極端に違うため、セロファンをはがしても、株もとに風が通らず、やはり蒸れやすい状態となっております。

まき衛門の指の位置が鉢の高さになります。苗の株もとからの位置と比べていただくと、その差がおわかりになると思います。

なので、これもそのままのほうが見た目はいいのですが、鉢から出して、苗の姿で販売をすることにします。

数十鉢分の作業を、これも行います。

100330_134602 ラベンダーの通気を充分確保した上で、各苗に肥料をあたえていきます。連続開花するということは、それだけ体力を使いますから、肥料は欠かせません。一株に数粒ずつ、これもつぼみを折らしたりしないよう気をつかいながら、地味~に作業を続けます。

100330_134901 さらにさらに、今回はなんと薬剤まで散布しなければならなくなりました。市場に出荷される植物にあってはならないことですが、なんと害虫被害にあっている株が数株あり、他の株への被害拡大も考えられるためです。これも全部の株への散布を行います。

このあと水やりをし、伝票とにらめっこして値段を決め、いろいろな説明やまき衛門なりのアピールポイントを書いたポップをつくり、売り場に並べ…という作業を仕入れた商品すべてにおいてくりかえすわけです。

また、こんなこともします。

100222_102601_2 こちらはヒナソウ。

早春から春にかけて咲く多年草でございます。

090320_16500004その苗を観察しましたところ、苗の根鉢(根っこが張っている土の部分)の土の量がかなり少ない感じです。

右の黒いポリポットに対して苗の株もとがかなり沈み込んでしまうくらいの土の量です。

100222_102702_2 そこで土増しを決行することにしました。今まで植わっていたポリポットの底に土を少量つぎ足し、

100222_102802少しだけ苗の 根っこをもみほぐして

100222_102901 元のポリポットに戻して隙間に土を入れます。

100222_103101そしてこの苗にも肥料を与えて完成でございます。

このひと手間が苗の劣化を防ぎ、開花期間を伸ばしたり、良い花を咲かせることにつながるのでございます。

こんなことをやってるから、いつも店内はあれやこれやととっちらかってしまうのですけれどもね~。

しかも、このことが今すぐの儲けにはつながりませんしね~。

もっと効率のいい仕事のやり方はあるだろうに、自分でもなんでこんなことやってしまうんだろうって情けなくなることもありますけれども。

いざ自分でこれらの植物をつかって植え込みをする、という段になって、やはりこの下準備がなければ、安心して植えることができなかったろうなってしみじみ思うのであります。

お客様にも、それらが直接は伝わらなくても、育てているうちになんらかの手ごたえとしてお手元に残ってくれたら、嬉しいのだけれどと思いつつ。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

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2010年3月30日 (火)

しばし待たれよ。

みなさまこんばんは。

当地方のこの季節にしては珍しい冷え込みが続いておりまして、人間のみならず、当店の植物たちもやや風邪気味かな~、という今日この頃でございます。植物は激しすぎる寒暖の差が苦手ですのでね~。ま、そうでなくても例年、やはり朝夕は冷え込む時期ではございます。

なのに、ああ、なのに、ホームセンターさんなどではすでにナスやトマトやきゅうりやニガウリなどの夏野菜の苗をはりきって売り出しているとのこと。が、こんな気候で畑に苗を植えつけてごらんなさい。あっという間に寒さに傷んでしまうでしょう。当店のぬくぬくのビニールハウスで出番を待つ苗たちですら、数日前の冷え込みにややかじかんでしまったくらいですから、裸で路地植えにされてしまったら苗ならば、なおのこと、もし生きていてももう、育つ体力が残ってないのではないかと思われます。

ホームセンターさんなどの場合、季節に先駆けて売れば、そのぶん他店より先に売れる、ということでのフライング販売なんでしょうけれども、それって、ある意味とてものんきな商売だなって思わずにはいられません。売ってしまえば、そこから先はまったく考えなくていいのですよ。扱っているのは、将来私たちにたくさんの恩恵を与えてくれる可能性を持ったいのち、なんですけれどもね~。枯れても、育っても、売ったもの勝ちってことなわけですから。

実は植えもん屋にも「夏野菜の苗はまだ売っていないの?」というお問い合わせは日に日に増えております。が、まき衛門たちは「まだ早いですよ。」ととお伝えし、またのご来店をおすすめする次第なのでございます。

私共のような超地域密着零細企業の場合、育たないことを承知で苗を販売してしまったならば、あっという間に信用をなくし、店の存続が危ぶまれることでしょう。今野菜の苗を売ったら、爆発的に売れることはわかっている。でも、時期が来るまではやはり売るわけにはいきません。「あの店で買った苗は、お値段はちょっといいけど、すごく良く育って、美味しい野菜が食べきれないくらい成るのよね~」というのが、植えもん屋の生命線なのでございます。

ということで、みなさま、お住まいの地域のソメイヨシノが咲いたら、花見などしてまずその美しさに存分に酔い、野菜の苗の植え付けのことはしばし忘れましょう。そしてその花が散り、入れ替わるようにぼたん桜の花が満開になりましたら、そのときこそが「もうそろそろ夏野菜の苗の植え付けを始めてもいいかな~」と考え始める時期でございます。

また特に、オクラやニガウリ、ゴーヤー、シソなどはより高温の環境を好みますゆえ、ナスやトマトを植えて、さらにもうしばらく待って植えていただくのが失敗のないタイミングかと思います。

要するに、慌てて植えつけないってことが、上手に野菜を育てることの一番のコツかなって思います。そして、苗代半作といいますから、いい苗を選ぶことも大事ですよ~。ご自分でいい苗を選ぶ自信がないというお客様は、いい苗を取り扱っている店をお選びになればよいかと思います。そこには良いものがわかるスタッフが必ずいるはずですから。

当店は在庫があれば6月末くらいまで野菜の苗を販売いたします。それでも、充分な収穫が望めることは、翌年のお客様のご報告によって、確認しております。

「去年の6月のおわりに、もうだめかと思いながらナスの苗を買って植えたんだけど、逆にもう成って成って、ご近所に配ってもまだあまるくらいに成ったのよ。ありがとう~。」というお声を毎年のようにいただいております。ありがたいことでございます。

同じ植えるんなら、育つ楽しみ&収穫の喜びが充分味わえたほうがいいですよね~。

っていうかこれと同じことを何年か前にも書いた気がするんだけど、毎年こんなことを考えるっていうことはつまりこの業界がまったく進歩してないってことですよね~。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

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2010年3月26日 (金)

「案じるより団子汁」いただきました。

みなさんこんばんは。

え~、先日遠方より当地方に遊びに来てくださった友人のひとりから、「案じるより団子汁」という言葉を教えていただきました。おそらく、「いろいろ案じて心配するより、おいしい団子汁でも食べて元気を出したほうがずっといいぞ」という意味合いではなかろうかと思われます。で、友人は以前からその言葉に親しんではおられたものの、本物の団子汁を食べたことがなかったとのこと。

が、当地方を離れる直前に立ち寄った店で「団子汁」の看板を発見し、さっそく食べてみることにしたらしいのですが、たいそう驚かれたとのことでした。団子汁という名前から、おしるこのようなものを想像されていたのに、出てきたものがまったく違うものだったからでした。

「団子汁」というのは実は当地方の郷土料理でございます。多分九州のほとんどの地方で、ちょっとずつ名前や具材が違ったりしていても似たようなものが親しまれているように思います。

さて。もしかしたら、全国には他にも「団子汁」という名前の食べ物が存在し、友人の教えてくれた「団子汁」の言葉の指すものと当地方の団子汁は別物だったりするかもしれませんが、偶然昨夜母が「団子汁が食べたい」と言い出し、つくり始めましたので、当地方の団子汁を団子メインでご紹介しようかなあと。

100324_171201 え~、こちらのなまっちろいへにょへにょの塊が団子の種でございます。小麦粉に水と塩を混ぜ、耳たぶくらいの柔らかさになるまでしっかりこね、それを親指の大きさくらいにちぎってまるめたものでございます。

100324_171202_2 それに水でしめらせたふきんをかぶせ、数十分寝かせます。

う~ん、こうして見ると何かの生き物の群れのようですな。

100324_190601 数十分後、団子の種を両手の親指と人差し指でびよ~んびよ~んと引っ張っていると、このようになめらかに伸び始めるるのです。

100324_190801きしめんよりも更に太い麺のようなもの、これこそが当地方の団子でございます。

100324_191301 それを、にんじん、ごぼう、しいたけ、里芋などが入った豚汁風の汁に投入します。白い麺の色がややくすんで火が通ったら、ねぎをちらして完成でございます。

丼に入った完成形をご紹介したかったのですが、すっかり忘れて食べてしまったために、写真はございません。すみません。

家庭料理なので、つくる手順や、具などはきっと家庭ごとに違うかと思いますが、だいたいこんな感じです。

それにしても、「案じるより団子汁」。良い言葉ですね~。この言葉、いただきました。教えてくださったNさん、ありがとうございます。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

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2010年3月24日 (水)

朋有り遠方より来る。

みなさまこんばんは。ずいぶんとご無沙汰いたしました。

ご心配くださっていた皆様、すみません。まき衛門は元気で植えもん屋家業をこなしておりました。が、パソコンに向う気力体力を消耗しておりまして、とりあえずブログも今はほったらかしておこう!と思っちゃっておりました。

それと申しますのも、先月弟がかなり電撃的に結婚しまして、そのことにまつわるもろもろでてんやわんやだったり、卸屋さんに注文していた資材が大幅に入荷遅れになり、いろんな仕事がずれこんでしまってばたばたしたり、寄せ植え展示会春の巻をやることになったり、でも思うように植物が集まらなかったり、他もろもろということで、なんだかいろんなことが重なってパンク状態となりまして、もう、できる範囲でやりくりしよう的な毎日でございました。

忙しいという字は、心を亡くすという漢字の組み合わせで成り立っておりますけれども、そんなあわただしい日々の中で、何かの気配を感じる心の耳が、あまり機能しなくなっていて、さらにようやく聞き取れたものを、きちんと掬い取れなくなってしまっていたのでございました。

植物を売りながら、同時に植物が発する何かをお客様に伝えたい、という思いでこの昭和的超零細企業植えもん屋を細々と維持しているわけでありますけれども、なんか、いろんなことが少しずつ雑になっているなあ、というおぼろげな不安感も覚え始めておりました。

え~、そんな、やや煮詰まりんぐで覚束ないまき衛門を、先日、心強いふたりの友人が、遠路はるばる訪ねて来てくださいました。

ひとりは、遠くの目的地へ向う人々の期待感を乗せて、白い陽光の中を迷うことなく駆け抜けてゆく特急電車のようなエネルギッシュな人で。

もうひとりは、日々の暮らしの手触りを大事にしながら行き来する人たちを乗せ、沿線に菜の花がほんのりと続くローカル線の、各駅に停まる列車のような人で。

どちらも当地方ではあまり出会うことのない不思議な魅力にあふれている方たちです。

そんなふたりが植えもん屋に遊びに来てくださって、共に臼杵という城下町を散策して、日付が変わるまで飲みながら語りあって。縁あって生まれたその時間と、空間の、なんと刺激的で、新鮮で、面白くて、心地よかったことでしょう。申し訳ないことに、おもてなしをするはずのまき衛門自身が一番楽しんでしまったかもしれません。

駆け抜けてゆくまぶしさと、静かに寄り添うゆたかさ、という感覚につつまれて、まき衛門は、久しぶりに何かの声を聞いたような気がしました。少しずつ少しずつ、また以前の感覚を集めていこうという気持ちになり始めたところです。

朋有り遠方より来る、また楽しからずや。で、ございます。ありがとうございました。深々とおじぎ。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

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2010年2月 4日 (木)

そしてピーちゃんは大人になった。

みなさまこんばんは。

昨年、一羽のニワトリのひなが植えもん屋の仲間入りをいたしました。名前はピーちゃんといいます。植えもん屋にやってきた当時、畑で放し飼いにしておりますと、ご近所のマダムたちがいつも見に来てくれるようなそれはそれは愛らしいひな鳥でございました。

しかし月日は確実に流れ、ピーちゃんは大人になりました。そして巨大化しました。

100202_102404_4 こちらがそのアップの写真でございます。

彼の食べ物の嗜好はちょっと変わっています。

普通のニワトリが好む青虫やミミズはほとんど口にいたしません。畑に豊富に存在しているそれらのソフトな口当たりの生き物には目もくれず、バッタやこおろぎ、カマキリ、果てはコガネムシまで、とにかくカルシウムたっぷりそうな硬質な生き物ばかりを食すのです。

このクチバシで一撃必殺。同時に数匹見つけたならば、まず大きな獲物の首あたりに一撃くらわし、気絶させた隙に小物を丸呑み。そののち気絶した獲物をゆっくり食すのでございます。

なかなかやりますな。

100202_102401 更にこのように畑内を自由に闊歩できる恵まれた環境におりますゆえ、日々足腰も鍛えられております。

100202_102403 なので、このように、身体全体がボリューミーな感じです。

ちなみにピーちゃんは芸を覚えました。「ピーちゃんばたばた」と言うと、その場で足をばたばたさせ、地団駄を踏むのです。

また弟が竹を割ろうとナタを振り下ろしたりすると、その動きにあわせて首を上下させたりもします。どこか人間くさいやつでございます。

100202_102402後ろ姿にも、大人の哀愁まったくなし。

実にマイペースなニワトリでございます。 そこがとても植えもん屋的なのですが。おほほほほほ。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

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