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2010年3月30日 (火)

しばし待たれよ。

みなさまこんばんは。

当地方のこの季節にしては珍しい冷え込みが続いておりまして、人間のみならず、当店の植物たちもやや風邪気味かな~、という今日この頃でございます。植物は激しすぎる寒暖の差が苦手ですのでね~。ま、そうでなくても例年、やはり朝夕は冷え込む時期ではございます。

なのに、ああ、なのに、ホームセンターさんなどではすでにナスやトマトやきゅうりやニガウリなどの夏野菜の苗をはりきって売り出しているとのこと。が、こんな気候で畑に苗を植えつけてごらんなさい。あっという間に寒さに傷んでしまうでしょう。当店のぬくぬくのビニールハウスで出番を待つ苗たちですら、数日前の冷え込みにややかじかんでしまったくらいですから、裸で路地植えにされてしまったら苗ならば、なおのこと、もし生きていてももう、育つ体力が残ってないのではないかと思われます。

ホームセンターさんなどの場合、季節に先駆けて売れば、そのぶん他店より先に売れる、ということでのフライング販売なんでしょうけれども、それって、ある意味とてものんきな商売だなって思わずにはいられません。売ってしまえば、そこから先はまったく考えなくていいのですよ。扱っているのは、将来私たちにたくさんの恩恵を与えてくれる可能性を持ったいのち、なんですけれどもね~。枯れても、育っても、売ったもの勝ちってことなわけですから。

実は植えもん屋にも「夏野菜の苗はまだ売っていないの?」というお問い合わせは日に日に増えております。が、まき衛門たちは「まだ早いですよ。」ととお伝えし、またのご来店をおすすめする次第なのでございます。

私共のような超地域密着零細企業の場合、育たないことを承知で苗を販売してしまったならば、あっという間に信用をなくし、店の存続が危ぶまれることでしょう。今野菜の苗を売ったら、爆発的に売れることはわかっている。でも、時期が来るまではやはり売るわけにはいきません。「あの店で買った苗は、お値段はちょっといいけど、すごく良く育って、美味しい野菜が食べきれないくらい成るのよね~」というのが、植えもん屋の生命線なのでございます。

ということで、みなさま、お住まいの地域のソメイヨシノが咲いたら、花見などしてまずその美しさに存分に酔い、野菜の苗の植え付けのことはしばし忘れましょう。そしてその花が散り、入れ替わるようにぼたん桜の花が満開になりましたら、そのときこそが「もうそろそろ夏野菜の苗の植え付けを始めてもいいかな~」と考え始める時期でございます。

また特に、オクラやニガウリ、ゴーヤー、シソなどはより高温の環境を好みますゆえ、ナスやトマトを植えて、さらにもうしばらく待って植えていただくのが失敗のないタイミングかと思います。

要するに、慌てて植えつけないってことが、上手に野菜を育てることの一番のコツかなって思います。そして、苗代半作といいますから、いい苗を選ぶことも大事ですよ~。ご自分でいい苗を選ぶ自信がないというお客様は、いい苗を取り扱っている店をお選びになればよいかと思います。そこには良いものがわかるスタッフが必ずいるはずですから。

当店は在庫があれば6月末くらいまで野菜の苗を販売いたします。それでも、充分な収穫が望めることは、翌年のお客様のご報告によって、確認しております。

「去年の6月のおわりに、もうだめかと思いながらナスの苗を買って植えたんだけど、逆にもう成って成って、ご近所に配ってもまだあまるくらいに成ったのよ。ありがとう~。」というお声を毎年のようにいただいております。ありがたいことでございます。

同じ植えるんなら、育つ楽しみ&収穫の喜びが充分味わえたほうがいいですよね~。

っていうかこれと同じことを何年か前にも書いた気がするんだけど、毎年こんなことを考えるっていうことはつまりこの業界がまったく進歩してないってことですよね~。

それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。

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