そのあわい。その2
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みなさまこんばんは。
7月からずっととあるお宅の屋上にコンテナガーデンをつくる仕事をさせていただいておりました。で、そのお宅の隣を小さな川が流れていて、その土手にこのお宅の方がいろんな植物を植えておられたのですが、
それがこのルリタマアザミでございます。これはつぼみから花が開き始めたところで、満開になるとこのボンボンのような花が深い青になるのです。
その花の色やかたちも魅力的なのですが、何よりまき衛門が面白いなって思うのは、
一本だけでも面白いのですけれども、群れで立っている姿は、まるでおしゃれなデザイン画を見ているような気がします。
というか、よくぞこんなかたちの植物が存在してくれたものであることよ、と見るたびに放心してしまうのでした。
このまっすぐ伸びた茎の先にきれいな球体の花が咲くことだけでもドラマチックですが、その茎から分かれた枝が、このような心にくい曲線を描いて、その先端にやはり玉のような花をつけることの妙、といいましょうか。
見るたびに自然というもののデザイン力、その独創性に圧倒されちゃうのでした。
この花、今年は特に例年よりも美しく咲きそろったとのことでしたが、その存在感、というかオーラがすごいなって思いました。
このルリタマアザミとそっくりのヒゴタイという花が当地方の山などに自生しておりまして、(両者は見た目はほとんど同じですが、別物なのだそうです。が、見分け方がわからないほどそっくりなのでした。)夏場に山間部をドライブの途中みかけたりしますと、そのみずみずしさに胸がふるえます。年々その数が減っているようなんですけどもね。
植物ってやっぱりアートだなあ。
それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。
追伸。え~脈絡のないことなんですけども思い出したので書きます。
ずっと前「アルプスの少女ハイジ」のアニメを見ていて気付いたことなんですけれども、あのお話の中でよく出てくる花畑や花は、実は高山植物や寒冷地に生える花の特徴をすごくよく捉えていて、テキトウにそれっぽく描かれたわけではないということのようで、驚いたのでした。
そんなささやかなことにも決して手を抜いていないスタッフの皆様に、感動です。子ども向けアニメだからといって子どもだましにはしない、その情熱こそがハイジを名作にしたのでありましょう。さすが、若き日の宮崎駿さんが携わった作品です~。
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みなさまこんばんは。え~、ご無沙汰いたしておりました。
昨日屋上での庭造りがやっと終わり、このあわただしい日々もようやく峠を越えたのかなあという感じです。あとは余力でもうしばらくふんばらなくては、というところでございます。ああ、永遠にこの日々が続くのかと思うくらい長かった…。
さてこの植えもん屋史上初ではないかというくらいの多忙な日々の中で、集中力をどう保てばいいのかと投げやりになったことなどもあったのですけれども、そんな日常にあって、まき衛門の気持ちを原点にもどしてくれる存在がありました。
この画像だけで何かお分かりになるでしょうか。
これはですねー、ソバの花なのです。
ええ、あのお蕎麦のもととなる花です。こののち実となって、その実からそば粉をとるのでございます。
この花が、まき衛門はすごくいいなって思うのでございます。とても地味なんですけれども、なんとも可憐で清楚なのに、その草姿は大地から湧き上がる生命感に満ち溢れているのでございます。
植えもん屋一家でもこの花は人気がありまして、なので、毎年店のどこかに種を蒔いて、その花を味わうというのが恒例となっております。
でも、わたし達が直接種を蒔いたものよりも、更にいいなって思うのは、その最初の花が種となってこぼれたものが、またそこから生えて好き勝手に生えているという風情なのです。
人の手を離れたのびやかさというか、マイペースな生えっぷりがほんとうに良くて、見ていると、野趣というか、素朴な心地よさに満たされると申しましょうか。そして、だんだん、身体の中の感覚がざわざわとさわだってくるのですよ。それはまるで夏の風が草原を疾走していくような感じに似ております。
毎日、庭仕事に出かける前の、店の水やりの中で、このソバの花の存在を確かめて出かけていけるというのは、ささやかだけれど、とても大きな意味を持つことだったかなって思うのでした。
あまりにも忙しくて、いろんなこともあって、何度も自分を見失って、泣いたり、おかしなことを口走ったりもしたのですけれども、それでもなんとか正気を取り戻せたのは、多分、この花たちに自分の感覚を整えてもらったからじゃないかなって思うのでした。
そういうことが、まき衛門が植物のそばにいるひとつの大きな理由かなと思うのですけれども。
それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。
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みなさまこんばんは。
え~、最近ずっとばたばたとしていて、気付くと14時間労働的日々でございました。しかも、ほとんど屋外での仕事でしたので、もうへろへろなのですな。
なので、夜には疲れ果て、ブログを更新しながら寝る、とか、パソコンを開いた瞬間寝る、とか、飲みかけの缶ビールを手に持ったまま寝る、とか、屋根で星を見ようと寝転がった瞬間寝る、とか、ぐだぐだな夜が続いているところなのでございます。ああ、情けない…。
でも、それは、裏返せば、いろんな仕事が途切れずに植えもん屋に入ってきてくれているということでもあり、この半月で、買ったばかりのポロシャツ2枚、Tシャツ1枚、ジーンズ2本、エプロン2枚がぼろぼろになるほど働いたのだぞ、という証しでもあるわけで、ありがたいことでもあるわけなのです。ええ、本当に。
でも、やはり、ずっと気持ちを張り詰めておりますと、ストレスがたまるのですな。休みがないですので、夏というのに、海にも、お祭りにも、花火にも、ビヤガーデンにも行けないし、ふつーにお買い物にも行けないですしね~。
そうすると徐々に仕事に煮詰まったりなんかしてしまうんですけれども、そんなまき衛門にとって、胸がすっとするようなことがことがあるのでした。それは
ふっふっふっ。
どうでしょう、この光沢。この鋭い刃先。
ふっふっふっ。
いい仕事できそうだわ~。
ということで、現在あるお宅の屋上にコンテナガーデンをつくる仕事をさせていただいているのですが、この道具はその植栽のときに、また、植えもん屋の店内で寄せ植えをつくるときにもその効率をかなり上げてくれる「できるやつ」なのでございます。
通常鉢物を植え替えするとき、鉢と植物が密着していてなかなか取り出すことが出来ずに困ったり、無理して植物をいためたりすることがありますが、これをつかえば、そんな悩みも一気に解消されるのです。
そのままさくさく時計回りに動かしていけば、さくっと鉢から植物が取り出せるというスグレモノ。刃の部分はしなやかなので弾力のある動きが小気味良く、しかも、株分けや根切りもできるように、ぎざぎざののこ刃付き。で、できるわ~。
この夢のような道具、その名も「植え替え名人」といいます。仁作という国内刃物メーカーの道具でございます。
ええ、きっと賢明な同業のみなさまはこんなものはとっくにご存知なのでしょうけれども、世間のもろもろにうといまき衛門は、最近この道具を見つけ、なんて使えるんだろうと感動すら覚えたんですよね~。だから嬉しがってご紹介してみたのですけれども。おほほほほ。
それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。
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みなさまこんばんは。
つやつやとした葉に、青い花が涼しげな、とてもいい感じの花でございます。
で、こんな可憐な花を見ておりますと、多くの方はどんな香りがするのかしらって、花に顔を近づけてみたりするわけです。
バラにはバラの、ユリにはユリの香りがあって、香りというのは花の魅力のひとつでもありますしね。じゃあ、このかわいい花はどうなんだろうっていうことになるわけですが、残念ながら、パソコンでは香りをお届けすることができません。
なので、只今よりまき衛門が感じたところの香りのイメージを、筆力の限りを尽くしてお届けする所存でございます。
ぜひ、その五感を総動員して、想像してみてくださいませ。
まずスーパーに行って、ニガウリ(沖縄ゴーヤーでも可)を買いましょう。それを縦半分に切って種を取りのぞき、更に3~4ミリの厚さに切りましょう。で、それを塩を加えたお湯でさっとゆがきましょう。
ざるにあげたニガウリを冷まして水気をきったらボウルに移し、ツナを加え、マヨネーズと少量のわさびを加えてよく混ぜましょう。それを人数分のお皿につぎわけたらはい、できあがり。器に鼻を近づけてみてくださいませ。それこそが、このカリガネソウの香りなのです。
ま、要するにちょっと個性的なにほひなわけですな。花だけでなく、株全体がニガウリとツナをまぜたような、そこにマヨネーズを加えたようなにほひなのですから。
このカリガネソウは運が良ければ自生するものに出会うこともあるでしょうし、秋くらいまで園芸店や山野草の取扱店でみかけることもあるかもしれません。もしこの花にでくわしましたら、ちょっと葉をこすってみると良いでしょう。想像していただいたようなにほひが鼻腔を刺激し、あなたを夏の味覚の世界へ誘ってくれることでせう。でも、いい花なんですよ~。
それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。
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みなさまこんばんは。本日は白と黒の植物をご紹介しようかなと。
もともとのテッポウユリとどこが違うのかといいますと、
テッポウユリは横向きに咲くのですけども、これならアレンジにも使いやすいということでしょうか。
本家と同じ、とても甘い香りがします。
葉っぱも実も黒くて、かなりシックな感じですが、従来のものより小粒な実が上品で、まさに黒真珠という名前にぴったり。
普通こんな感じの色合いって、この地方ではあまり売れないのですけれども、これはかなり完成度が高い品種だからでしょうか、なかなかの人気です。
花壇や寄せ植えの「影」として使えそうです。
通常野に咲くものはピンクが多いのですが、たまにこんな白い花もあるのでした。
まき衛門は、ネジバナがとても好きで、百人一首の「みちのくのしのぶもじずり誰ゆえに…」の歌のもじずりが、このネジバナの別名だと知ったときにはかなり感動したのですけども。
らせん状に花が咲いていく様というのは、たとえば地球の自転だったり、命の根源のかたちだったりを思わせて、どこか神秘的だなって思うのでした。だから見ていても飽きないのかな~と。
ということで、今日はすこし元気になったまき衛門でございました。心にひびく植物を見ていると、「他人のつまらぬ言葉に惑わされるな」と言われているようです。ちょっと軌道修正できたかな~。
それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。
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みなさまこんばんは。
いつもは元気なうちの犬(クー ♂ 柴の雑種)も日陰に避難して情けない顔をしています。
夏の光が宿根フロックスの白花に独特の陰影を刻みこんで、目にまぶしい。
五色トウガラシ「紫炎」は色の変化に富んでいて、見るたびに音符のような植物だなって思う。
春に種をまいたドリコス・ルビームーンという豆が、たくさん実っているけれど、ずっと食べ方がわからずにいます。
鞘が少しかたいのと、あまりにも色がきれいなので収穫できずにいるのと、そんなこんなで、今は菜園のフォーカルポイントとして存在しています。
それはそれで良し。
シソ科はね~、茎を触ると、みんな四角くて、かくかくしてるんですよ~。サルビアも、コリウスも、バジルも、セージも、シソも、見た目は様々なのに、みんなかくかくしてるのでなんかおかしくてね。
って、いつも思ってるんだけど。
今日はなんか、ちょっとへこむことが続いて、植えもん屋である自分が情けなくなったのさ。
植物の側にいる自分の感覚はリアルだけれど、私はやっぱり人として生きることが下手だな~とか思ってしまいましてね。
こんなときは自称田んぼウォッチャーまき衛門といたしましては、気分転換に棚田めぐりにでも行きたいところであるが、来月まで休みはなさそうでありんす。我慢。
それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。
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みなさまこんばんは。
今月の26日から、当地方で唯一のデパート(他にもPARCOとかはあるのですけどもね~。デパート的なものはひとつしかないのです~。)にて、「ターシャ・テューダー展」が始まりました。世界的な絵本作家にして、尊敬を集めるガーデナーでもあり、そのスローライフな日常の素敵さから、ロマンチックなマダム達の憧れの的となっているおばあちゃまなのでございます。
が、初日に見に行った叔母の感想を聞いて、まあ、絶対行かなければならないということでもなさそうかな~という気がしましたし、もともとかなりオトコマエの性格であるまき衛門(←おしとやかと程遠いという意味でありますな。)ですゆえ、行こうかどうしようかと思案しておりましたところ、弟から
「ターシャさんが亡くなったよ」
との知らせが。何でも18日に、自宅で眠るように旅立ったとか。享年92歳だそうでございます。
その知らせを、このタイミングで受け取ったということは、やはり行ったほうがいいのかもしれない、と思いました。その生き方もさることながら、自然体で亡くなったことも含めて、彼女の人生の充実ぶりに触れたくなった、ということでしょか。
なので、雨が降っていてあまり植えもん屋が忙しくないと思われる本日、会場に行ってまいりました。
会場には、ターシャの使っていた食器や、手作りのワンピース、お人形、庭仕事の道具等、生活を楽しんだことの証しのいろいろが展示されていたのですけれども、中でもまき衛門の心にぐっときたことがふたつありました。
ひとつは、会場を入ってすぐの所に展示してあった
「人生は短いのよ。文句を言っている暇などないわ。目の前にある幸せを精一杯味わうことよ。」
というターシャの言葉。
もうひとつは、絵本作家である彼女の、絵本の原画たちです。まき衛門には絵本の良し悪しはわからないけれど、彼女の絵の輪郭をなす線を目で追っていると、もうとにかく彼女がどんなに絵を描くことが好きで、それを楽しんでいたのかがダイレクトに伝わってきました。
ああ、そうか。ターシャさんの言葉には嘘がないんだなあと。本当に彼女は楽しみながらいきたんだなあと。だからこんなに世界から愛されているんだなあって、思って、しばらくのあいだ、その楽しさの波動みたいなものに浸ったのでした。
齢を重ねてなお、生きる楽しみを味わうのに貪欲だったターシャさんは、どんなお星様になったのかな~なんて考えてみるのでした。
ご冥福をお祈りします、なんていう言葉も、彼女の前では陳腐な決まり文句でしかないなって思います。
それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。
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みなさまこんばんは。
え~、気分のほうがのってまいりましたので、本日2回目の更新です。
さて、クイズです。
原種に近いクチナシは、濃厚で甘やかな香りを漂わせていました。
めだかが泳ぐ小さな池もあります。ここではヤゴがトンボになる光景も見られるとか。
公園緑地課の知人が屋上緑化を提唱して始めたもので、今年で三年目になるのだとか。ずっと前から見においでって誘われていたので、今日行ってきました。
市役所の隣の城跡公園の緑も借景に、奥行きのある緑化空間が広がっていました。
案内してくれたYさんは、植えもん屋が出店する春のイベントを毎年担当する人で、のらりくらりと仕事をするただの変なおじさん、みたいな人なので、いつもからかって遊んでたのですけれども、実はすごく仕事ができて、都市緑化について質問すると何でも答えてくれるたのもしい兄貴なのでありました。
そのYさんが、「屋上緑化を庭園としてつくっていくのか、自然にまかせて原っぱみたいにしていくのかは意見がわかれるところだけど、私はあるがままがいいと思う。ここは雑多な植物が競い合いながら、なおかつ助け合って生きている。ひとつの種だけでは生き残れない。互いを利用しながら生き延びていく、その姿がいいんですよ。ここには虫も来るし、鳥も来る。いろんな種も運ばれてくる。草は抜きません。虫もそのままです。いつもいくつかの植物が消えたり増えたりしながら空間が変貌していく。だから面白い。もちろん、きちんと手入れして、見栄えのするようにしろという意見もありますけれど、私がそうはさせないんです。これでいいと思うから。」と言っていました。
この地方はとても田舎で、みどりも豊かにあるけれど、過剰なまでの都市開発が続いていて、実は自然がどんどん失われているのです。
「遊びのようなこんな無駄な空間が、実はこれからの人間にもっとも必要な空間だと思います。」とYさんは言っていました。
この贅沢な遊び場はもちろん公開されているので、公園緑地課のYさんにひとこと「見せて」、と言えばいつでも楽しむことができます。
こんな価値観の持ち主Yさんが市役所にいて、この時代のこの公園緑地課にいることを、まさにこの地方の運命だと思ってみたまき衛門なのでございました。
それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。
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みなさまこんばんは。ちょっぴしご無沙汰いたしておりました。
え~、実は昨日てれびじょんに出演させていただいたまき衛門でございます。某国営放送の地方局の、お昼前の情報番組内の、7分間のコーナーなのですけれども、キッチンコンテナガーデンについて実演をまじえてご紹介する、というものでございました。しかも生放送。あなおそろし。
約2週間前に、知人を介して出演のご依頼をいただきまして、最初はですね、季節のおすすめ植物のご紹介程度のことらしいとの話でしたので、そのくらいならあまり緊張もしないであろうとやや気軽にお引き受けしたのですけれども、なんだか放送局のえらい方が家庭菜園にはまっているのでそのテーマでやってください、ということになってまいりまして、で、植え方の実演もやってくださいみたいな話になりまして。
それから大騒ぎの日々だったのでございます。
生放送での実演ならコンテナガーデンがいいだろう、いうことで、ミニトマトを中心としたバジルとダークオパールバジルとパセリとナスターチウムの寄せ植え、という話になり、どうせならおしゃれっぽくしてほしい、みたいなこともご注文いただいたので、コンテナは弟に木材で手作りしてもらうことになって、で、育てた野菜で作るサラダの映像もあったら素敵ですね~とのリクエストもあったので、お洒落的サラダパスタも作らなくてはならなくなって、そういうことが得意な叔母におがみたおして助けを求めたりもして。
で、実はまき衛門はかなりのあがり症なのですけれども、例えば大失敗してまき衛門をテレビ局の方に推薦してくださった知人の顔をつぶしてはいけないし、とか、いろいろと協力してくれた家族や親戚の気持ちを無にしてはいけないし、などと気負ってしまって、プレッシャーのあまり本番3日前にはめまいと熱でダウンしてしまう阿呆ぶり。ああ、情けなや。
でもでも、なんとか回復しまして、本番当日、とても明るくてきさくな美人キャスターのおねえさんと、とても優しいスタッフのみなさんのおかげで、なんだかとても楽しくなってしまって、緊張はしたものの、あっという間の7分間。ということできちんとお役目を果たすことができたのでした。心配していた植物達のコンディションも驚くほど好調で、植物達にも応援してもらっている心地がしたりもして。
まずは一安心、というところなのですが。
さて、その番組終了後の反応はといいますと、いたって静か~なものでございました。久しく会っていない親戚や友人から「てれびに出てたね~」という電話とメールが2~3本あったくらいで、あとはきわめてふつ~でございます。
ま、平日のお昼前、という日常に埋没した時間帯の番組ですのでね~。てれびを見ている人なんてほとんどいないんじゃないかって思うのでした。というか、そのくらいのほうがかえってまき衛門的にはいいのかなって思うのですけれども。気楽ですし~。おほほほほ。
尚、今回ちょっとだけタイトルでかっこつけてみましたことをご了承ください。
それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。
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みなさまこんばんは。
今日、母の日用にラッピングしていた花たちを普段着に戻すべくリボンをほどいていたりなんかしていました際に、ある花と目があいました。その草姿が良くて、前回の花市場で仕入れた花です。
入荷したばかりのその花は、赤い花で、少しうつむきがちに咲いておりましたが、ふとその顔をのぞきこみましたら、なんともいえないときめきと申しましょうか、はなやぎを感じまして、ぐっと胸をつかまれたような心地がいたしました。そしてまき衛門はその花の咽喉の奥にぐいぐい吸い込まれてゆくようなあやうさにくらくらしたのでした。
そのペンステモンという名の花は、いつもこのブログでご紹介させていただいている魂の苗職人、M園芸さんがつくってくれたものなのですが、ああ、もうなんと言ったらいいのでしょう。素敵すぎます。
M園芸さんは、どんな品種の花を仕立てるか、という選択眼も素晴らしいのですけれども、その仕立てた花に独特の個性、というか人格というか、物語や詩情をまとわせることが出来る、本当に数少ない苗職人さんなのですけれども、最近はまた一段とその腕が洗練されてきていて、よくぞこんな素敵なものをつくってくださったと、胸があつくなります。

こちらがそのペンステモンでございます。
紅い花なのに暑苦しくなくて、むしろ涼感さえ漂います。多分葉の色がさわやかな黄緑だからだと思うのですが。
規格品のような画一的な美しさの花をつくる生産者さんはたくさんおられます。でも、M園芸さんはそういうところの美しさはすでに超えているなあって思います。
こんな花や
こんな花を見ていると、江戸時代のおきゃんな町娘を見ているような楽しさがわいてくるのですよね~。
みなさまに実物をお見せしたいです~。
このようにてんこもりの花とつぼみをつけている苗を仕立ててくれました。
どの生産者さんのものより発色が良くて、 カラフル。それでいて派手ないやらしさがないのです。
M園芸さんの花は花市場でもトップクラスの高値がつきます。もちろんそのぶん売値も高くなるわけですけれども、その花自体に充分な説得力があるので、お客様も喜んで買ってくださいます。
この花たちはM園芸さんの心意気の結晶ですもんね。
これは母の日用につくった寄せ植えでございます。淡いシフォンピンクのカーネーションがメインです。
M園芸さんのつくってくれた高性アゲラタムやハマカンザシ、千日紅などを脇役に 明るめの葉物植物とあわせました。
ありがたいことでございます。
それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。
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みなさまこんばんは。
今日は母の日でございました。きっと世の中のお花屋さんはさぞかしお忙しかったことと思います。
え~、他人事みたいに言っておりますけれど、植えもん屋も大きなくくりで言えば花屋のはしくれなわけでして、それなりに母の日というのには力をいれるわけです。が、カーネーションの鉢植えをどっさり仕入れて販売する、ということはいたしません。ま、全く仕入れないわけでもないんですけどね、まあ、ほどほどにってことなんですな。
それといいますのも、植えもん屋は自他共に認めるちょっとディープな園芸店でございまして、いわゆるギフト用に見栄えのする植物よりも、ご自宅用に、庭いじりや、植物と過ごす時間が楽しくなっちゃう的な品揃えがメインの、よそゆきじゃない店なのでございます。
ゆえに、母の日、と申しましてもお母さんに贈るために来店されるお客様は半分くらいで、あとはですね~、お母様ご本人が植物を買いにこられます。
「誰も花なんてくれないから自分で買いに来たの。」とおっしゃるお母様。「子どもが好きなもの買っていいって言ってくれたから、花を買いにきたの。」とおっしゃる方も。また、ご年配のお母様用の花をお求めになられて、ついでに自分の分も、という方等々。いろいろです。
で、そんなお母様がお求めになるものって、カーネーションではないことが多いのでした。例えばバラだったり、アヤメだったり、桑の木だったり、ちょっと渋い和風の寄せ植えだったり。なので、母の日直前の花市場で、他の業者さんが目の色を変えてカーネーションを競り合っているときも、そのすきまをぬうような品揃えをするためにマイペースな競りを展開するのでありました。逆に、母の日用でない植物は品薄になっていたりするので、それはそれでちょっと大変だったりもするんですけどね~。
ということで、お母様ご自身が続々とご来店くださってばたばたと忙しい一日ではありました。
あとですね~、滅多に花なんて買いに来ない中高校生の男の子が、もじもじしながら花を選び、「恥ずかしいので持って帰る花が見えないような袋に入れてください」なんていう光景にであったり、というのもこの日ならではだったりします。そういうのって、なんだか、嬉しくなってしまうのでした。
そしていろんなご家族の、いろんな関係のありかたが垣間見えたりもしましてね。ああ、母の日って、大変だけど、面白いなあと、毎年思います。
それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。
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みなさまこんばんは。
いよいよ明日イベント販売の最終日となります。ああ、長かった。でも、あっという間だった。
ということで、今回はとっておきの植物をご紹介しようかなと。
かなりの美形にございます。
「離宮アヤメ」は通称で、京都の桂離宮に植えられているアヤメを株分けしてもらったものだからなのだそうです。
当地方の人間国宝のお身内の方が譲り受けたものを、盆栽の趣味家の方が分けてもらったのだそうで、その方と父が盆栽仲間だったので、植えもん屋にも10年位前に分けてもらったたのでした。
で、このアヤメが毎年この姿を見せてくれるということが植えもん屋の喜びだったりするわけなのです。
煩雑な毎日の中で、この花と向き合うひととき、「気品」という言葉を思い出します。
野に咲く花の美しさとはまた別の美しさに満ちています。
このブログに来てくださったみなさまにもその空気感を味わっていただけたらいいなあと。いかがでしょうか。
それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。
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みなさまこんばんは。
ゴールデンウィークに突入し、イベント販売の会場もいよいよ最終決戦、という雰囲気になってまいりました。
同業者さんとのいろいろの戦いに、ともすると神経がぴりぴり尖ってしまいがちなのですが、そんなまき衛門をちょっと冷静にさせてくれる光景があるのでした。
毎朝この線路沿いの道を通ってイベント会場に向かうのですが、
この光景を見ていると、なんだか妙に落ち着きます。
というより、張り詰めた気持ちの糸がほどよくなっちゃうといいましょうか。
一歩ひいたところからいろんなことを考えられるようになるのでした。
この毎朝の光の景色の中で、線路脇に咲いているこのサーモンオレンジの花が特にいいなって思うのです。
500円玉くらいの大きさの花が、地面からす~っと立ち上がって咲いている。
ある日は風にゆれながら。ある日は雨のしずくを受けながら。ある日は瞬くように笑いながら。
ほんとうになにげなくて、どこにでも咲いていて、誰もがみたことがあって、誰もが気にとめていないかもしれない、そんな花なのですが。
昔から好きなのでした。
そして。
この花がきれいに見える日はイベント会場の花もよく売れるので忙しくなります。
で、逆にそうでもないなって思う日は、あまり売れなくてちょっと暇なので花の配置を入れ替えたり、手入れをしたり、寄せ植えをつくったりして、翌日の販売に備えるのでした。
先日お客様に「同じ花でも人の手に育てられると弱くて、勝手に生えている花が強いのは何故?」というご質問をうけました。
それはまき衛門が思うに、という前置きをして、「意思があるからじゃないかしら」とお答えしたのでした。
子孫を残さなくては、という思いで種をこぼし、そこで芽生えたいのちはそこで根を張って生きる覚悟で育ちますからねって。
人の手で栽培されたものは、生まれてから枯れるまで、一度も雨にあたることのない植物さえある。そんなものに「生きる」という意思は生まれるだろうかと。
まき衛門が路傍の花に心惹かれるのは、そんな強い意思に満ちているからなのかもって、思ったのですけれども。
そして出来れば植えもん屋で商う花もそんな意思を持つように、彼らの野生を引き出したいなって、思うのですけども。
それでは本日はこれにて。みなさまごきげんよう。
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みなさまこんばんは。
現在こんな見本庭園に囲まれながらイベント販売にいそしんでいるまき衛門でございます。
で、そこで扱っている花をご紹介しようかなあと。
とても良い香りです。
フロリバンダは花束と言う意味。花束に見えちゃうくらい花つきの良い品種なのです。
かんざしのような形の花が次々に咲きます。
名前のとおり楽園に咲くようなふんわり感。
ツルにならないインテグリフォリア系クレマチス「ヘンダーソニー」。下向きに咲くこの魅惑の青いうなじ。しかも二季咲き。切花にも良し。ということで、あっという間の完売。
ミニバラ「ミスピーチ姫」。とても美味しそうな色合いだわ~。
カーネーション「トゥルーラブ」はご自分用にとお求めになる方続出。マダムキラーなピンクです。
白いふちどりの花ゆえ、アジサイと気付かない方も多いのでした。
この実にまつわる思い出をお持ちの方が多くて、いろんなお話をうかがいます。
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